NFC Utilsガイド
履歴
「履歴」は、成功した読み取りとツール操作をこの端末に記録します。保存した読み取り結果を開き直したり、記録を共有したり、不要な記録を削除したりできます。
履歴に保存される内容
履歴には、成功したカードの読み取りと、すべてのツール操作が記録されます。読み取りの失敗は記録されません。各記録にはUID、チップ名、操作、1行の詳細、取得元(本体、USB、Bluetooth)、時刻が保存されます。
- 履歴を保存この設定は初期状態でオンです。「設定」でオフにすると、新しい記録の保存を停止します。既存の記録は履歴に残り、引き続き削除できます。
- 読み取りタグ、交通系カード、銀行カードの読み取りに成功すると、この操作名で記録されます。「情報」と「詳細スキャン」を含む読み取り結果全体が保存されます。
- パスポートパスポートがロックされたままの読み取り、または「保存済みの書類」のロック解除情報を使ってロックを解除した読み取りは、この操作名で記録されます。画像がある場合は画像も含め、読み取り結果全体が保存されます。
- パスポートのロック解除済みロック解除フォームで手入力またはスキャンした情報を使ってパスポートのロックを解除すると、この操作名で記録されます。画像を含む読み取り結果全体が保存されます。
- ツール操作書き込みなどのツール操作は、成功・失敗にかかわらず記録されます。各記録には結果のタイトルまたはメッセージだけが保存され、読み取り結果は保存されません。完了前にタグが通信範囲から外れて中断した操作は記録されません。
- 鍵の変更鍵の値は記録されません。鍵を変更すると、「鍵1を変更済み」などのタイトルが記録されます。
一覧の見方
iPhone、iPad、iPhone Duoの「履歴」では、記録をまとめたカードの上にフィルターと記録の件数が表示されます。Androidではフィルターがチップ型のボタンで表示され、各記録が個別のカードになり、記録の件数は表示されません。新しい記録から順に並びます。
- 記録の件数「12件の記録」などの件数表示は、選択したフィルターで表示される行だけを数えます。
- UID1行目にはUIDが等幅フォントで表示されます。UIDが16進数の場合はコピーアイコンが表示され、タップするとUIDをコピーできます。
- 取得元外部リーダーでの読み取りには、USBまたはBLUETOOTHのバッジが付きます。スマートフォン本体での読み取りには取得元のバッジが付きません。
- チップと詳細2行目にはチップと詳細が表示されます。タグや交通系カードの読み取りでは、最初のNDEFレコードの値、残高、「残り利用回数」と回数、「乗車券の有効期限」と日付、「空」、または「3件のレコード」などのレコード数が表示されます。
- 銀行カードとパスポートの詳細銀行カードでは口座番号または「口座番号なし」が表示されます。パスポートでは書類番号または「ロック済み」が表示されます。
- 操作と時刻右側には操作名が緑色で表示され、失敗した場合は「失敗」が赤色で表示されます。その下には、本日の記録であれば24時間表記のHH:mmで時刻が表示されます。それより前の記録では、月日を加えたMM/dd HH:mmで表示され、年は含まれません。
- タグの記録はまだありません履歴が空です。『「設定」の「履歴を保存」がオンのとき、読み取りと書き込みの記録がここに保存されます。』と表示されます。成功した読み取りが表示されない場合は、「履歴を保存」を確認してください。Androidでは「タグの記録はまだありません。」と表示されます。
- Macの表Macの「履歴」は、「時刻」「チップ」「UID」「操作」「取得元」の列を持つ表で表示されます。
履歴の絞り込み
アプリを起動するたびに、フィルターは「すべて」になります。フィルターを変更すると、現在の記録の選択が解除されます。
- すべてすべての記録を表示します。
- 読み取りカードの読み取りに成功した記録のうち、操作名が「読み取り」「パスポート」「パスポートのロック解除済み」のものを表示します。
- 書き込み失敗を含むすべてのツール操作を表示します。「セクターを読み取る」「ブロックを読み取る」「ファイルを読み取る」「鍵の確認」「パスワードのテスト」、DESFireの「アプリケーション」と「ファイル」の操作は、カードを読み取るだけの場合もここに含まれます。
- 失敗失敗したツール操作を表示します。カードの読み取りの失敗は記録されません。
- 一致する記録なし「このフィルターに一致する記録はありません。」と表示されます。「すべて」を選ぶと、保存済みの記録をすべて表示できます。Androidでは「タグの記録はまだありません。」と表示されます。
- UIDまたはチップを検索Macでは、この欄でUIDやチップ名から記録を検索できます。
記録を開く
iPhone、iPad、Android、iPhone Duoでは、読み取りの記録をタップすると、保存された読み取り結果がウィンドウに開きます。ツール操作には読み取り結果がなく、タップしても開きません。ウィンドウにはチップ名、コピーアイコン付きのUID、時刻が表示されます。
- 情報ウィンドウを開くと「情報」が表示されます。この表示には概要、パスポートの「画像」、NDEFレコードが含まれます。
- 詳細スキャン保存された読み取り結果のすべてのセクション、ペイロードの16進表記を含むNDEFセクション、メモリマップが加わります。
- 説明行の(i)ボタンをタップすると、その行の説明を読めます。
- リンクリンクは「コピー」でコピーでき、「リンクを開く」で開けます。
- 画像パスポートの「画像」の行には、各画像とその形式(JPEGまたはJPEG 2000)、サイズが表示されます。サムネイルをタップすると、フルサイズで表示されます。
- 画像を書き出すパスポート画像の元のファイルを保存します。
- 閉じるXボタンまたはウィンドウの外側をタップすると、ウィンドウが閉じます。
- Macの読み取り結果Macでは、横幅の広いウィンドウで、選択した記録の読み取り結果が表の横に表示されます。『「読み取り」で開く』は結果を「読み取り」で開き、「詳細スキャンを開く」はその「詳細スキャン」を開きます。
記録の削除
スマートフォンとタブレットでは、記録を選択してから削除します。スワイプでの削除や「すべてクリア」はありません。履歴を空にするには、「すべて」「選択」「すべて選択」「削除」の順に選び、削除を確定します。
- 選択画面上部のバー、またはサイドバーの「戻る」の下にある丸いチェックボタンをタップすると、選択モードになります。Androidでは、フィルターの横にある「選択」をタップします。各行に丸いチェック欄が現れ、行をタップすると選択できます。履歴が空の場合、「選択」は表示されません。
- 選択件数タブの上のバーには、「2件選択中」など、選択した記録の件数が表示されます。
- すべて選択現在のフィルターで表示されている記録をすべて選択します。表示中の記録をすべて選択すると、ボタンが「選択を解除」に変わります。タップすると選択が解除されます。
- 削除選択モードではごみ箱ボタンが表示され、記録を選択するまでは薄く表示されます。タップすると確認ダイアログが開きます。
- 削除の確認ダイアログには、例えば「2件の記録を削除しますか?」と表示されます。「キャンセル」で記録を残すか、「削除」でこの端末の履歴から削除します。端末の以前のバックアップには、記録が残っている場合があります。アプリ内で削除を取り消すことはできません。
- 完了選択モードでは「選択」が「完了」に変わります。「完了」をタップすると選択モードが終了します。
- 戻る選択モードを終了します。選択モードでなければ、「読み取り」に戻ります。
- Macでの削除Macでは、削除する行にチェックを入れ、「削除」を選びます。
履歴の保存場所
履歴は、端末内のアプリ専用ストレージにファイルとして保存されます。
- 端末内への保存NFC Utilsにはアカウントがなく、履歴のデータをサーバーに送信しません。履歴はiCloudで同期されません。iPhone、iPad、Macでは、履歴のファイルが端末のバックアップに含まれる場合があります。Androidではアプリがバックアップの対象外となる設定のため、履歴はバックアップに含まれません。
- 履歴の容量履歴の容量に上限はなく、古い記録が自動的に削除されることもありません。
- 機密データ記録には、銀行カードの口座番号全体や、パスポートの所持人情報、書類番号、写真が含まれる場合があります。
- 保存済みの書類パスポートの保存情報は履歴とは別です。iPhone、iPad、Macでは、ロック解除情報は端末専用のキーチェーン項目に保存されます。Androidでは、各書類の保存情報をAndroid Keystore内の鍵で暗号化します。
- 保存情報を削除「設定」で書類の「保存情報を削除」を選んでも、その書類の履歴の記録は削除されません。履歴の記録を削除しても、書類の保存情報は削除されません。